肝臓病専門外来について
医師になって早や30年経ちましたが、一般内科とともに消化器病、特に肝臓病について種々のことを 学んで参りました。
日本消化器病学会認定医・専門医、日本肝臓病学会認定・専門医も取得しております。肝臓は「沈黙の臓器」 と言われるように、病気がかなり進んだ状態になって初めて自覚症状が出てきます。
早めに肝臓病を発見 する為には、自覚症状が無くても定期的な検診や血液検査をお受けになることが必要です。 また、会社の検診などで肝機能の異常をいわれたが、大きい病院には何となく行きにくい方や、肝臓(病) についてのご質問や悩みをお持ちの方、また下に挙げたような項目に心当たりの方はお気軽にご相談下さい。当院は岡山県肝炎一次専門医療機関に指定されています。
(C型肝炎の場合、多くの人が慢性化します。)
(B型・C型肝炎では家族内集積があります。)
(C型肝炎の約50%は輸血による感染です。)
(過度の飲酒によって肝障害をおこす事があります。)
(特に、A型肝炎は発展途上国から帰国者に多く見られます。)
(長期間の服薬により肝障害をおこすことがあります。)
(薬剤性肝障害には、アレルギー体質の方が多く見られます。)
(脂肪が肝臓に沈着する脂肪肝があります。)
(肝臓病では、血液が止まりにくくなります。)
(糖尿病は膵臓が悪くなっておこる病気ですが肝臓が悪くなっても同じ様な状態になります。)
肝臓ガンがふえています。
わが国では毎年3万人以上の方が肝臓ガンで死亡しています。死亡率は先進国の中では日本が最も高く 、特に50~65歳の世代の男性に多いとされています。 この原因としては、90%以上がB型、C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎や肝硬変の方なのです。
肝臓ガンを予防する為にはどうすればよいでしょうか
(自覚症状がないことが多い)慢性肝炎の人はインターフェロンや経口の抗ウイルス剤の使用で今や完治する時代に入っています。
現在、厚労省よりB型、C型肝炎治療特別推進事業が行われており、医療費の助成があります。当院では助成申請の診断書の記載をしております。詳しくはお問い合わせ下さい。